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宮本輝著『三十光年の星たち』−読了

  

 宮本輝さんの『三十光年の星たち』を拝読しました。
 読み終わった後で、何とも言えない温かな気持ちになる作品です。

 私は宮本輝氏の小説を、単行本として発行されている物は、全て読んでいると思いますが、近年発表された作品の中でも、読後の清涼感というか、爽やかさが一味違うなぁと感じ入りました。どの作品も味わい深いですが、今回は鈍色の爽やかさといった感じでしょうか。

 私の中では「完璧」なストーリーであり、丁度良いところで話が終わっていると思いますが、輝さんの作品初心者の方は、「え、ようやく始まったって時に終わりなの?」と思われるかも知れませんね。でも、どうしてあの段階で終幕したのかお分かりにならないと、小説を貫く「三十年」の意味が分かっていない、という事になってしまいます。

 物語に直接関わらないような登場人物も、ちゃんと息をして、生きている。その人からも、多くの事を感じ取り、学ぶことが出来る。そういう息遣いの感じられる作品です。
 宮本輝氏の小説には、何もかも(全ての描写)に意味があり、その一つ一つを取りこぼしてしまうと、あの世界観から得られる大きなものを取り損なってしまうとも思います。
 その一行一行を大切に読みながら、優しく、厳しく構成されているこの物語の世界に浸って、人の、自分の人生を思いながらページを閉じる、という事の繰り返しが、物語の最後まで続いたこの数日を、私はとても幸せに感じました。

 私にとってこの幸福感は、他の作家さんでは決して味わえないものです。
 宮本輝氏の独自の手法で、様々な世界を見せてくださいます。私はそれを、ただ素晴らしいとしか言う事が出来ません。

 ここで私が書く文章は、あくまで読書日記であり、読書感想文ではありません。
 ですから、何が何だか分からない、と思われる方は一度お手に取って、深遠な世界観を感じて頂けると幸いに存じます。
Posted by junk
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あさのあつこ著 『NO.6』 読書中

【どーでも前説】
 ただ今、『NO.6』を読んでいる所です。
 あさのあつこさんの著書を読むのは初めてでしたので、自分の好みに合わなければ続きを読むつもりは無かったのですが、杞憂に終わって良かったです(笑)
 私は隣接する市の図書館で、一巻を予約して借りたのですが、続巻もあれば借りようと思ったら、人気作のようでして、7巻以降しか置いてありませんでした。それで1巻だけ借りたのですが、開けてみると……あら? 文字が大きくて文字数が少ない……。
 いや、図書館でもジュニアの本棚に置いてあったので当然です。そう思いつつ、少々、ハリーポッターな気分で読み始めた訳ですが(ジュニア用の本をあまり手に取らないので、最初だけ戸惑ってしまいました;)、すぐに色んな事を忘れて、読み耽る事になりました(笑)
 しかも、文字数が多くない為、一日というか、半日で読めてしまいます。つ、続きが早く読みたい!!“o(><)o”くう〜!
 そう思いつつ、私の住む町の図書検索で何となく調べてみると……w(( ̄0 ̄))wワオッ!! 2巻以降が利用可能になってる!!!
 私は、超絶絶不調な体調をものともせず、湿疹がポツポツと浮き出た顔にマスクを被せて、近くにある地域の図書館へ行ってきました(笑) 置いてあったのは、5巻までと、飛んで9巻(多分最終巻)。
 9巻かぁ……(-ω-;)ウーン と考え、とりあえず5巻までしか借りなかったのが運のつき(笑)
 図書館がお休みの月曜日(昨日)に、「5巻まであれば3日は持つな♪」と安気な気持ちで読み始めたら……。
 あっという間に4巻まで読んでしまいました。(これでも先を急がないよう注意して読んだ結果なのです;)
 一日で、どんなに急がないよう注意して読んだとしても、2巻分は余裕で読んでしまいます。それは勿論、内容が興味を引くものであることの証左でもあるのですが、ともかく、続きを安心して読むためには、6巻以降を手に入れておきたいと思いました。
 そんな時の為の、インターネットによる図書検索。隣接する市の図書館には、6〜8巻が在架となっていました。
 そして、我が地域の図書館には9巻が置いてある訳で……。
 はい。私は再びスッピンの顔にマスクを引っ掛け、我が町の図書館と、隣町の図書館まで速攻で行ってきましたよ! 早くしないと他の人が借りちゃうかも知れないと思うと、急がずにはいられなくて(@_@;)
 今日の夜頃から雨の予報ですし、雨の降る中読書というのも楽しみだわうふー♪(* ̄ー ̄)v とか考えながら、体調をさておき行ってこられて良かったです。二つの図書館にまたがってでも、ゲットできた喜びったらないですよ(笑)


【読中の感想】
 感想を書く前に、ちょっとググッてみたら、どうやらこのお話、アニメ化→(NO.6 VOL.1)及び、漫画化→(NO.6・1巻)されたようですね!
 道理で借り手が多い訳だ……( ̄∇ ̄;)
 私は原作を読み終えるまでアニメに手を出すつもりはありませんが、アニメの出来が良さそうなら、一話だけでも視聴してみたいなと思いました。
 
 この話は、近未来の地球によく似た別世界の都市を舞台にしています。
 ストーリーのあらすじは書きませんが、登場人物は十代の若者たちであり、生きるか死ぬかの闘いを描いた作品、というのが、ストーリーの一面だと思います。

 4巻まで読んで思う事は……“これってBLじゃないよね?!(;´▽`A``”でした(笑)
 十代の女の子が出てくるには出てくるんですが、何だか可哀そうな立ち位置の女の子でして……もごもご。
 主役の二人の男の子(紫苑とネズミ)は、近すぎて遠いような、遠いようで近すぎるよな関係だったりして……もごもご(笑)
 こういうストーリーには不可欠かも知れない恋愛要素が、ちょっと違う方向に置いてあって、そちらを遠くに眺めながら、恋愛ではないけれども密接な男同士の連携を目の当たりにする。そういう展開が続いています。

  

 私は、ジュニア小説と言えば、『星へ行く船』シリーズだとか、『あたしの中の……』を思い出す世代なのですが、私が小学校高学年の頃から中学時代にかけて読んでいた少女向け文学というのは、ほぼ、女の子が主役、だったんです(笑)
 女の子が冒険したり、事件に巻き込まれたり、かと思うと中年のおじさんに恋しちゃったり。そういう世界観が、私の少女向け文学の先入観として鎮座しているものですから、女の子が遠くにいて、男同士の結びつきを軸にした話が展開していく、というのは、面白いしこのまま進んで欲しいと思いつつも、時代が変わったのかなと感慨深く思ったりしました(笑)

 それでもやはり、このストーリーはこの関係性が無いと面白くないですよね。
 腐的な意味合いではなくて、それよりもっと違う角度からのアプローチで作者は色々な事を試そうとしているのだろうと思います。
 この先を、早く読んでみたいと思っています。最終巻まであるので、心置きなく(笑)




【NO.6の世界へどうぞ♪】
あさの あつこ
講談社
2006-10-14
梶裕貴
アニプレックス
2011-09-21
あさの あつこ
講談社
2007-08-11
あさの あつこ
講談社
2009-07-25
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【読後感想】

  後日談。追記。
続きを読む >>
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彩雲国物語 『紫闇の玉座』(下)−読了

雪乃 紗衣
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-05-31
雪乃 紗衣
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-06-30
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 数日前に、「彩雲国物語 紫闇の玉座下巻が出るぅ!!」と鼻息の粗い更新をしましたが……。
 ……とりあえず、思った事を正直に綴りたいと思います。

----(注:ネタバレ + 批判的文章有り)-------

 私は、彩雲国物語のファンです。アニメも全て視聴しましたし、文庫本も全て読みました。
 キャラクターにも愛着がありますし、最終巻(完結編)も、手に汗を握って、朝の5時まで読みました。(その時は読み切れなかったけど(笑))
 その上で、2,3日考えた末、批判的な感想も織り交ぜて、思った事を正直に書こうと思いました。
 これが多分、彩雲国物語の本編(小説)について綴る、最後の機会になると思いますので……。

 感想はどうしてもネタバレを含んでしまいます。ご了承ください。

 思った事を、まずは箇条書きにします。

<良い>
1.物語をちゃんと終わらせてくれた点
2.当初の国史通りの展開で終わった点(最上治と女人官吏秀麗の活躍)
3.何回も展開するストーリー
4.秀麗が目覚めて駆け巡る辺り(まで)の展開
5.死んでほしくないなと思った人が死ななかった点

<悪い>
1.死ぬ死ぬ詐欺が、冗長、且つ不快、且つ腑に落ちない
2.大体、(これだけは無いなと思っていた方向性の)予想通りのラスト
3.やっぱり劉輝が、一番キャラクターも印象も弱い。物語の牽引力的に。
 (蛇足1:個人的には、優しいお馬鹿さん=嵐の相葉ちゃんのイメージですが、彼の方が印象深くて愛らしいキャラクターとして私の中にあります)
4.最後はほとんどギャグパート
5.結局、影月編と同じような展開だった。
(蛇足2:あれも腑に落ちない死ぬ死ぬ詐欺だったのだけれども……。死んだ後の魂魄は、仙でも長くは留められないんじゃない……の? つか、既に死んでいるのに体が成長するというのもよく分からなかった;;)
6.「紫闇の玉座(上)」の方が、ずっと面白かった。

 ……すみません。良い点があまり浮かびませんでした。
 恐らく、殆どのファンは「良かったぁ!(涙)」という大団円なんです。それは分かりますし、私も良かったなぁと思います……が……。
 この腑に落ちない感じは一体何だろうと、終幕に向かってページを捲るごとにそう思った私の違和感は、絶賛で感想を綴る事をヨシとはしませんでした……。
 ライトノベルだし、最後は秀麗と劉輝が結ばれるだろうなぁとは思っていましたが、最後の最後まで死ぬ死ぬ詐欺展開だっただけに、終盤で秀麗が「黄泉路を下った」とあった時は、ホッとしたくらいなんです。今度こそ、死ぬ死ぬ詐欺じゃなかった。影月編みたいな力技じゃなかったと思って、ホッとしたんです。
 でも結局、最終的にはライトノベル的展開に落ち着いた(それが悪いとは申しませんが;)のだなぁと思い、私の期待とは違う方向だった(秀麗に死んでほしいと思っていた訳ではなく、あまりにも「命の期限」引っ張り過ぎた気がする)ので、腑に落ちないと思いました。たとえ、秀麗が長生きしなかったとしても。
 秀麗らしい最期ではあったと思うのに、何だろうこの腑に落ちない感覚……。
 確かに、物語の途中から見せた、劉輝と十三姫との関係が成ったとしたら、ライトノベル的には遺憾なのでしょうし、物語の展開的にも安易だと言われるのでしょう。
 でも私の中では、弱い劉輝のキャラクターと、ほうき星のような秀麗との組み合わせが、結局恋愛小説のように、最終的には“成る”のだという安易さの方が、どうも……腑に落ちませんでした。
 多分、私の中では、引っ張ってきた“切なさ”を、力技のような展開で大団円に持ち込んだ上、最後は誰も裁かれない(特に、凌晏樹!)展開が、「……はぁ?!」と思ったからなのだと思います。

 私は、この“完結編”の上巻は二度読みましたが、下巻は……感想を書く為にもう一度、飛ばし飛ばしで読み返しているくらいで、特に強い印象はありません。
 逆に、“この八年間は何だったんだろう……”と考えてしまったくらいです。

 私のような考え方をする人は少ないでしょうね……(^^;
 でも、これが私の、偽らざる、正直な感想です。

 今、私が勝手に願っているのは……
 もうこれ以上のスピンオフは要らない、という点です。
 本編が完了したので、後日談とか、あの時あの人は……的な話は、もう作らないで欲しいと思っています。
 ただでさえ、色々な所が冗長だったと思うのに、これ以上の引き伸ばしは……もう見たくないなと私自身は思っています。でも、出たら買っちゃうんだろうなぁ……。

 ダダ漏れ、というくらい、正直に書きましたので、この文章を不快に思われる方もいらっしゃると思います。
 でも、ウソの賛辞は書けませんので……すみません(−−;

 ただ、これだけは言えます。私の中でのこの物語は、完全に終わった、ということです。
 アニメ化の際には、録画して視聴すると思いますが、終わったという事には変わりありません。
 ともかく、物語の最後を見られて良かったです。(大好きな十二国記はまだ終わりそうにないので……。)

 以上。荒っぽい感想、終わり……です。



Posted by junk
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彩雲国物語・完結編 『紫闇の玉座(下)』が出るぅううう!!!!



 ついに、完結編の後編である『彩雲国物語 紫闇の玉座(下)』が出ますね!!
 下巻が出てから、まとめて読もうと思い、上巻は発売からしばらく経っても買っていなかったのですが……。
 やはり我慢できなくなって、最近では滅多に行かない本屋へ行って、『彩雲国物語   紫闇の玉座(上)』を買ってきて、速攻で読んでしまいました(笑)
 まぁ、読んだのは二週間くらい前なので、あまり我慢できなかったという訳なのですけれども(笑)

 彩雲国物語は、アニメがきっかけで知ったラノベではあるのですが、これは読む価値のあるラノベだと思います。
 私的には、少々冗長な表現とか、(真面目なキャラクターでも少し砕けた場面で見せる)“てにおは”を省いた喋り方とか、「……」と「――」の使い方が適当過ぎる事とか、そういういかにも“ラノベ的”な表現方法が、最後まで好きにはなれなかったのですが……。
 あと、ちょっと作者はドS過ぎると思いましたし、出てくる登場人物全てに、常に最高の所業を求めすぎるのが読んでいてキツいと思ったのも事実ですが。
 そういう細かいことを置いておいても、内容としては、よく考えられた、一つの世界観をつくり出した作品だと思います。

 『紫闇の玉座(上)』は、買ってから既に二回は読み込んでいますし、最終巻がいつ出てもOK状態にしてスタンバっています。

 もうすぐ発売ですね。
 アマゾンで予約するべきか、本屋で買うべきか。
 悩んでしまいます(笑)
 
 



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宮本輝 著 『オレンジの壺』−何度目かの読了

宮本 輝
文藝春秋
2005-07-08
宮本 輝
文藝春秋
2005-07-08
posted by Amazon360

内容(「BOOK」データベースより)
不幸なことなど何もない、しかし決して幸福ではない佐和子・25歳。その彼女の生き方を変えたのは、残された祖父の日記帳だった。パリで暮らした祖父の本当の姿を捜し求めることで、大切な何かを追い求めていく彼女が見つけた答えは!?息づまる展開の中、普通の一人の女性の成長を描いた宮本文学の傑作。

------------

 私にとって、宮本輝氏の小説は別格です。
 中でも、この『オレンジの壺』という作品は、今までに何度読み返したか分かりません。
 こちらは、若い女性向けに書かれた作品ですので、非常に読みやすいエンターテイメント作品になっていますが、内容は流石に宮本輝氏独特の筆致が光っています。

 本を手元に残す事が嫌いな私が、宮本輝氏の本だけは、大切に本棚に並べています。
 私が持っているのは、新装版ではなく、1996年に発売された講談社文庫の『オレンジの壺 (講談社文庫)』です。
 この表紙を眺める度に、若かったあの頃の自分を思い出し、私と同年代であった主人公・佐和子の旅を思い返すのです。

 私にとっては、このストーリーはとても魅力的で、ロマンがあり、ページを捲る手が止まらない作品ですので、そのドキドキ感を大切にしたいあまりに、この本を読むのは、数年に一度と決めています(笑)
 若い女性が主人公の旅物語としては、『ドナウの旅人』と並んで、大切にしたい本なのです。

 これは、普段、本を読まない方には最適な内容ではないでしょうか。
 お嬢様の佐和子は、若くして結婚をしたけれど上手くいかずに離婚し、自分を「石のような女」だと評した夫の言葉が忘れられない。
 そんな時に、ふと思い出した祖父の日記。自分だけに遺された、家族の誰にも……祖父の息子である佐和子の父でさえも、勝手に読むことのできない、老弁護士に護られ続けた日記の存在が気になりだす。
 そこから流転の物語が始まり、祖父の残した日記の謎を解くために、佐和子はフランスへ、エジプトへと旅立っていく――

 この本は、ミステリー小説では断じてありませんので、謎解きがしたい方には不向きでしょう。ですが、読むに値する……否、若い人には特に読んで貰いたい、人生の機微を学べる上下巻です。
 読み始めたら、途中で止める事なんて出来っこありませんので、気が付いたら読者は、第二次世界大戦前のフランスに立っており、次に現在へと引き戻され、再び過去へと潜っていく……という不思議な体験を得るでしょう。
 ストーリーの複雑さは、宮本輝氏にしたらさほどでなく、あくまで若い女性に向けたメッセージ的作品だと思います。歴史を学べ、自分を卑下するな、健気に必死に生きてほしい、幸せとは何か……等々。色んなメッセージがエッセンスのように隠されていて、本当に著者が目線を下げて、私たちの為に書いてくださったんだなぁと感謝の念すら湧いてくる作品なのです。

 1996年版の解説にもありますが、「幸せな読者」として本を閉じた私は、居てもたってもいられずに、今度は『海辺の扉』を本棚から引っ張り出してきました(笑)
 宮本輝氏の物語は、最近は日本を舞台にした話が多くなっています。過去にも“読書日記”に綴りましたが、それらも大変感銘深く、素晴らしい作品なのですが、今の私の“気分”としては、西欧を舞台にした物語を、久々に読んでみたいと思っています。
 今度は、今の私と同年代の、消せない過去を背負った男の話。自分の大切な幼い息子を、事故で殺してしまった男の物語です。
 大切で、可愛くて仕方のない息子を、自分の手で殺してしまったその悲哀は、幼児虐待と罵られ、妻にすら理解してもらえず、それどころか恨まれたまま離縁した主人公を、過去から逃げるように辿り着いたギリシャでも“野良犬のように”生き続けさせる――
 こちらも、命の流転の物語、と言っていいのではないでしょうか。

 読む本(宮本輝氏)は素晴らしいし、観ているドラマ(JIN)も素晴らしいし、大好きな浮世絵の流転(BSプレミアム シリーズ「知られざる在外秘宝」−「北斎漂流 初公開 謎のイスラエルコレクション」及び、「スペイン 修道院を飾る桃山の蒔絵」)はため息ものだし……(*^。^*)うっとり
 ちょっと幸せすぎる時間を、ここ数日間の数時間(笑)、味わっております♪♪

 素晴らしい物を読み、美しい物を目にするというのは、人生において必要であり、人間の内面に置いて非常に重要な事なのだろうと思った次第です(笑)
Posted by junk
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森真沙子 著 『朱』−読了

森 真沙子
角川春樹事務所
2000-08

■内容(「BOOK」データベースより)
 編集者の小原貴子は、歴史学者の入江教授の別荘を訪ねたが、教授の首にはナイフが刺さり、既に息絶えていた。貴子はとっさに室内にあった原稿を持ち出した。そこには、聖徳太子の時代の恐るべき事件が描かれていた。「疫病が蔓延していた推古二十五年の夏、飛鳥では、奇々怪々な“首狩り事件”が頻発していた。切断された首には必ず朱い顔料が塗られていた」。“首狩り事件”の真相とは?入江教授の死との関係は?渾身のホラーミステリー長篇。
−−−−−−−−−−−−

 一言。
 ……面白かった!!! 森真沙子氏の作品の中では、一番好きかもしれません。

 嵐にハマっている間も、余裕で読める程、興味深い作品でした。(*^^*)
 上記の内容を見ると、現代ホラーのような印象を受けますが、内容の9.8割は古代歴史物となっています。キーマンが聖徳太子ですから、自ずと時代背景が分かりますよね?
 私は古代歴史ロマンが、(詳しくはありませんが)大好きなので、全編を通してワクワク出来ました。ちょっと現代で言うBLっぽい?表現もありましたが、衆道とまではいきませんのでご安心ください(笑

 ただ、この話には異人が持ち込んだ病気、というものが出てくるのですが、私は最初、その症状から「狂犬病?」と推測したんです。でも、狂犬病ならもっと前からあってもおかしくない気がしましたし、話が進むにつれ、そうではない雰囲気になっていき……。
 結局、最終的に何の病気だったのか。それは明かされませんでした(笑)
 現代の病気というより、西洋の魔女狩りにつながるようなイメージ……というか、いや魔女狩りじゃなくて。ええっと……。→ 白字で書いときます。 ドラキュラ……?

 それはともかく。
 話としては、サスペンスホラーというよりも、古代サスペンス?といった感じでしょうか。
 でも、それが現代を舞台につながっていくのですが、殆ど文章を割いていない現代が、また良い味付けになっていて、思わせぶりな終わり方へとつながっていきます。
 言うなれば、マイケルジャクソンの「スリラー」みたいなお話(笑)
 いや、これ以上言い得て妙なたとえが浮かびません(^^;

 私は市の図書館で借りてきましたが、アマゾンでも中古しか売っていないようですね。
 気になる方は、図書館でどうぞ(^^ 
Posted by junk
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藤田 宜永著『鼓動を盗む女』―読了

藤田 宜永
集英社
1997-05
藤田 宜永
集英社
2000-05-19
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 久々に読書日記を更新(笑)
 本は常に何か読んでいるのですが、感想を書くのをつい忘れてしまうというか、書きたいことのタイミングが合わなかったりするというか……。(^^;)
 ……。
 正直言って、最近は、頭の中が「嵐」一色なので(爆)、[JUNK LOG]というブログ名からして、なるべく自重しようと思い、他の話題を探して……何を血迷ったのか、自分の写真とか上げたりしてるんですけれども……(自滅)。
 ……。
 [ARASHI LOG]にならないよう、頑張ります(笑)

* * * * * * *

 さて、今回のこのお話。『鼓動を盗む女』ですが、これもいつものごとく、図書館で借りてきた本だったりします(笑)
 いやぁ、どうも本って買う気になれないというか、物を増やしたくないというか。古本屋へ行っても、文庫本すら買わないですねぇ。(また話題が逸れた;)
 これは、藤田宜永氏の著作なのですが、実は氏の本を読むのは初めてです! なので、記念に感想を綴っている訳です。
 私は、初めての作家さんの本を読む場合、余程ピンと来なければ、長編を手に取ったりしない慎重派です。
 ですが、贔屓の作家さんの本は、もう読んだことのある物ばかりで、そろそろ新しい作家さんを発掘したいと思い、図書館をブラブラしたのですが、新しい作家さんの本を手に取るって、結構勇気が要りますよね(^^;)
 で、藤田氏の場合は、この『鼓動を盗む女』という、意味不明というか、ミステリアスなタイトルに惹かれた上、短編集だったので、「ヨシ!」と思って借りて来られた訳です。立ち読みで2,3行読んでみた際にも、文章に(私の中で)違和感が無かったのも良かったです。

 内容は、ホラーというか、ミステリアスというか……何て言ったらいいのかちょっと分かりかねます。
 この世とあの世の境界線の中で起こる話、と言った方が分かりやすいかも知れません。
 この短編集の中では、後半の話が私は好きでした。
 ええっと、絶望の話と、あの世で待ってる話と……あと何だっけ……(今読み終わったばかりなのに;;)

 ……すみません。私の読書日記の内容は、本によってかなり温度差があると思います。
 ものすごく真面目に語っている物もあれば、熱狂に包まれて(勢いで)書く物もあれば、それほど感銘を受けなかったけれども記念に書いておく、といった物もあれば……。
 ええっと。今回は、後者ですね。(ーー;)
 全体的に読みやすくて、入りやすい話でしたが、本の種類(ホラー系?)からしても、特別に感銘を受けるといった内容では無いですので、待ち時間などに何か読みたいな、という時に最適な本だと思いました。
 あ、でも。全体的に、興味深く読めましたので、面白かったですよ。途中で飽きるといった事はありませんでしたし、文章もしっかりしています。安心して読める本でしたので、今度は長編を借りてみようかな、と思ったりしました!

 後は、澤田ふじ子氏の本と、もう一冊(誰のだったかな;)を借りてきていますので、そちらへ移りたいと思います。
 ……でも嵐にハマってしまったお蔭で、本を読むスピードはかなり落ちてます(><;)
 一度、図書館に返して、また借り直さないと……。
Posted by junk
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森 瑶子著『ベッドのおとぎばなし』

森 瑶子
文藝春秋
1989-03
おすすめ平均:
夫の情事が終わるまでの、わたしの逢引き。
posted by Amazon360

 森 瑶子著『ベッドのおとぎばなし』を読みました。
 ショートショートとも言えるような短編が、34話入っています。
 タイトルがなかなか刺激的なので、図書館で借りる時は、少々気恥ずかしかった気がしますが、三十代後半にもなると、堂々と借りられます(笑)
 ですが、内容は“官能的”ではありませんのでご安心(?)ください!
 ベッド――男と女の関係を通して、女の悲哀を描いているような短編集となっています。

 実は、森氏の作品を、エッセイ以外で読んだのは初めてでしたので、この短編集の最初の話を読んだ時は、「?」と思いました。「これで、終わり?」と思ったくらい、あっけなく終わったので。
 私は、読み応えのある作風が好き、という事もあり、この先を続けて読むのはどうしようかな……と正直、迷いました。ですが、他に読む本を借りていなかった(というか、他に借りてきた本は既に読んでしまっていた)為、続けて読んでみたのですが……。
 読み続けて気付いたことは、淡々と語られる、女の哀しさ、でした。

 森氏の小説は、都会的な恋愛小説、というイメージが強い(私の勝手な想像)のですが、実は私は、恋愛を主題にした小説は、進んで読まない派なのです。あと、砕けた文章を書く作家は受け付けません。(ライトノベルだけでなく)
 でも、森氏の文章は、海外の作家の影響が強く残りつつも、ご自身の感性と経験と、耳にした体験談の欠片を増幅したような、そんな作風だと私は思いました。
 あの短い短編の数々も、全てちゃんと決着をつけて終わらせている。それは、やはり技量がないと無理だなぁと思いました。
 私は、気になる作家を見付けると、まずはその棚から短編集を選んで読むようにしています。短編の技量のある人の文章なら、長編も間違いないだろう、という考えからきているのですが、今まで読んだ短編集の中でも、一冊に34本ものストーリーを詰め込んだ本は、殆ど手に取ったことがありません。
 冒頭で、ショートショートという表現を使ったのは、ひとつの作品に要する枚数が、そう言っても差し支えのない程、短いからです。そして、これ程少ない枚数で、話を構成し、まとめ、終わらせるというのは、なかなか難しい事だと知っているからこそ、私はこの本を読むことが出来たのだと思います。

 単なる、男と女のラブアフェアではなくて。
 そこに付きまとう哀しさとか、もどかしさとか、不満とか、失望とか、虚勢とか……。
 そういったものを、一作一作、よく表しているなぁと、素直に感心するくらい、表題通りに次々と話が変わっていくその妙技。
 まぁ、確かに内容は、ひと昔どころか、ふた昔以上前といった雰囲気で、出てくる名前も、連絡を取る手段も、イマドキでは無いのですが……。
 ジリジリと焦げ付きそうな男と女の思惑は、今も昔も変わらないのだと、本著を読みながら思いました。

 普段、恋愛小説は読まないものの、この“大人の恋愛”事情は、対岸の火事を観るかの如く、楽しめました(笑)
 何か心に残るというより、一人でバーで飲んでいる時に、隣から聞こえてくる恋愛話を聞くような、そんな感覚でしょうか。(私、バーになんて行った事、殆どありませんけれども!(笑))

 こういう本は、海外旅行へ行く機内だったり、病院の待ち時間だったり、コーヒーを片手に午後の休憩を取る時だったり、そういう時に、チラと読むのが正解な本な気がします。

 気になる方は、図書館などでお手にとってみてくださいね(^^)


【その他の森瑤子作品】

powerd by 楽や
Posted by junk
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森瑤子著『ファミリー・レポート』

森 瑤子
中央公論社
1996-10
おすすめ平均:
彼女の母性を感じた本

 森瑤子著『ファミリー・レポート』を読みました。
 えっ? 一番上のリンクは別著ですって?
 ……そうです。だって、amazonですら、中古しか売ってないので……(ーー;)

 それはさておき。
 実は私、森瑤子氏の著書を読んだのは、これが初めてでした。
 言えない……まさか図書館で背表紙を見た時、森真沙子氏のエッセーだと 勘 違 い して借りてきただなんて……(^▽^;) ←隣に並んでいたので気付かなかった。

 ですが、これ、面白かったです。
 森瑤子氏の作品を、今までに読んだことが無いので、そちらの作風とは比べられませんが、エッセイとして読む分には、読み易くて、異文化も知ることが出来て、興味深かったです。
 というのも、森瑤子さんは、シニカルな嫌味屋でもあるイギリス人の夫と、美しい三人の娘達と暮らしており、そのハチャメチャな家族ぶりがまた面白くて、まるで漫画のようだと思ったからです。

 森瑤子さんご自身は、52歳という若さでお亡くなりになったようですが、このエッセイでは元気そのものといった世界観が伺えます。
 この当時の娘さん達は、全てティーンエイジャー。末の娘さんが14歳という事でしたので、私と同い年か、一つ違うくらいの年代です。なので、私は娘の立場でこの本を読もうと思ったのですが…… 無 理 で し た orz
 というのも、この娘さん達は、小心者で堅実な私とは大違いの、スケールの大きな人達なので。(・・;)

 これ、1986年頃の連載なのですが、今の私から見ても、森瑤子さんの考え方は外国風というか、普通の日本人とは少々違う気がして仕方がないのに、その森瑤子さんをして、理解に苦しむというハチャメチャな娘たちがもう……。
 私の小さなスケールでは、とてもその殻を破れないと思うくらいの、自由っぷりなんですよ。いっそ羨ましいくらいに。

 そう言えば、高校時代の親友が、森瑤子さんを好きでよく読んでいたなぁと思い出しました。彼女は英文科へ進んだ人だったので、森さんのグローバルな人間関係に憧れたのかも知れません。今は年賀状くらいのつき合いになってしまった友達ですが、当時をちょっとだけ思い出したりしたエッセイでした。

 しかし……森さんが四十代の頃のエッセイに、すでに胃癌の陰があり、それに怯えながらも達観しているような文章があった事には、少々複雑な思いになりますね。数年後にはそれが現実となり、実際に彼女の命を奪ったのですから……。

 ヨシ。今度は『マイ・ファミリー』を読んでみることにします。
Posted by junk
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彩雲国物語『蒼き迷宮の巫女』−読了

雪乃 紗衣
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-03-31
おすすめ平均:
ザ・ビーンズを読んでいると、
立ち止まり、前進できるか……?
縹家が動き出す…

 『彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女』を読み終わりましたー。
 水曜日に届いたのですが、一気に読みたかったので土日の二日間で読みました。まぁ、いつもは少しずつ、一週間くらいかけて読むんですけどね……。(楽しみは少しずつ!)

 ところが。
 今回のお話。何というか……「アレ?(・−・)・・・」という感じがしました。
 一言で言うと、「拍子抜け」と申しましょうか……。

 以下ネタバレ有りですよ。お気を付け下さい!


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 ええっと。結局、瑠花姫は、いい人に戻った、という事でOK、なのかな?(^▽^;)
 いつも思うんですけれども。雪乃先生の書く登場人物は、「意味(志)があってそういう行動をしている」人が多くて、端から見ると極悪非道でも、その人なりの信念に従って動いている人が多いんですよね。
 なので、最終的には、「悪い人がいない」的な、キャラクター相関な気がします。
 それはいいんですけれども……。
 どことなく、「書いている内に、最初の思惑よりもいい人に傾いていく角度が深くなっている」気がしてしまうのは、私だけでしょうか。
 いや、別にいいんですけれども……(笑) ←くどい
 ごめんなさい。上手く言えないのですが、今まではそれでも良かったんですよ。例えば悠舜の場合、最初シロ、途中は黒寄り?ラストスパートでやっぱりシロ?、という道順を辿っていますが、私は最初から一貫してシロだと思っていますので、これはOKなパターン。
 旺季の場合、冷血漢に見えて、実は男気のある人で、政は一流の能吏だけど、王位を狙って何か企んでる的な立ち位置でしたよね。今回は、旺季の内面も多少掘り下げてありますので、読者は旺季の信念と覚悟に、複雑な思いを抱く。
 葵長官に至っては、まぁアレですな(笑) 恐い顔、恐い人。非道にも程がある。だけど信念を曲げず、裏切らない、真っ直ぐな人だと明かされています。
 それらのキャラクターに関しては、特にブレも無いんですよね。
 ですが、瑠花姫に関しては……「あれ?」と思ったりしました。
 あれだけ強烈なキャラクターなので、余計にそう思ったのかも知れませんが、それまでにも、中途半端に出たり消えたりしてるなぁとは思っていたんですよ。その理由が今回、明かされる訳ですが……。
 何だか、つじつま合わせとか、都合のいい言い訳のようにも見えたりしました。
 ストーリーに不満は無いですし、良い落としどころに瑠花姫が落ちてくれたと安堵もしています。
 なのに――何故か腑に落ちない。
 あれだけ煽られた「時の牢」の場面も、楸瑛にとって、とても大変な道程になるのかと思えば……。
 蒼遙姫の導きでササッと入れちゃって、途中で瑠花の案内までついて、帰りは珠翠のテレポートとか(笑)
 何というか……どうも安易に流れた気がしてしまうんですよね。

 あ、あと、蝗害についての書物についても、「どんだけ広大なんだぁ!」と思わせておいて、“十数年前にまとめて借りられてましたよ”→“ヒントになる本を偶然見付けましたよ”という流れだったじゃないですか。そこのところも、「えっ、もう見付かったの?え(゜○゜)!」と思ったり……。

 そうなんです。安易に流れた気がする。それが、この巻を読んだ感想に近いかも知れません。
 瑠花姫と、璃桜が、思いの外何もしなかった。それがもの凄く拍子抜けだったんですよ。というのは、読者として、もの凄く身構えて縹家に潜入したはずなのに、秀麗の「お嬢さんはどんどん頭が良くなるなぁ(by迅)」によって、とてもスムーズに事が運んだ。
 私、彩雲国物語が大好きですけれども、どうも違和感に近い不思議な感じを覚えてしまいましたので、ちょっと書き綴ってみました。

 でも、繰り返しますが、瑠花姫の落としどころに不満がある訳ではなく、珠翠の選んだ道に不満がある訳でも無いんですよね。ただきっと……私は、瑠花にもっと暴れてほしかった。楸瑛に、死ぬほど苦労して珠翠を救って貰いたかった。璃桜にもっと秀麗を翻弄して欲しかった。(最後は雷に打たれたように、二胡を聴いて欲しかった)
 とか思ってるんだと思います。
 そう、もっと劇的な何かを見たかったのかも……(⌒▽⌒;

 彩雲国物語も、もうラストスパートですね。
 終わって欲しくないな。もっと続いて欲しいなと思うのですが、最後は勿論、気になるところです。
 次の巻が出るのは時間がかかるとの事ですが、雪乃先生はちょっと仕事し過ぎな気もしますので、ゆっくり続きを書いて貰いたいなと思いました。以上、終わり!(笑)
Posted by junk
Category : 読書日記
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